人間の身体は、単に物理的な存在としての役割を超えて、私たちの意識や認知の土台ともなっています。この土台の中で、特に「意識」「イメージ」「感覚」の三つの要素が絡み合い、共感覚的ボディイメージという独特の形を成しています。このイメージは「メタボディ」として理解されるもので、身体を超えた身体、あるいは「超身体」とも称される領域を指します。

メタボディの考え方は、伝統的な概念と現代科学の知識を融合しています。過去の伝統から、生命エネルギーの中心とされる「丹田」や、エネルギーの流れの経路とされる「チャクラ」といった概念があります。これらの伝統的な概念を、現代科学の「重心点」や「軸」という概念と組み合わせることで、人間の運動能力や認知能力をより高いレベルに引き上げる新しい方法論が生まれています。

このメタボディは、私たちが自身の身体を知覚・認識する方法を再考する手助けとなり、心と身体の統合、そしてその最適化への道を指し示しています。

メタボディは、心と身体の統合を象徴する概念であり、意識、イメージ、感覚の相互作用によって形成される共感覚的なボディイメージを指します。これは伝統的な身体認識を超え、心身の関係性や身体の感じる範囲を再評価するための枠組みとして考えられます。

メタボディの区分と活性化のためのイメージング技法：

1. メタボディとは何か？

「メタボディ」とは、物理的な身体を超えて考えられる、より抽象的で普遍的な身体のイメージや概念を指します。このメタボディを理解することで、身体を活性化する新しいアプローチが可能となります。

2. メタボディの2つの主要な区分：

• ファンクショナルメタボディ：身体の「機能」に焦点を当てた部分。このカテゴリは、身体の具体的な動きや働きに関連するイメージを提供します。

  • コア：身体の中心や核心を示す。エネルギーの中心や安定性の源としての役割を果たします。
  • アクシス：身体の中央軸。動きやエネルギーの流れの方向性を示します。
  • リンク：異なる身体部位やエネルギーパスを繋ぐ要素。身体全体の連携や調和を意味します。

• ライティングメタボディ：身体の「形」に関連するイメージ。こちらは、身体の外見や構造に関する抽象的なイメージを提供します。

  • ポイント：身体の特定の点や部位を指す。
  • ライン：身体の線やエネルギーの流れを示す。
  • シェイプ：身体の全体的な形や構造を意味する。

3. この2つのメタボディの関係：

ライティングメタボディは、身体の基本的な形や構造をイメージすることを中心としています。一方、ファンクショナルメタボディは、その形や構造に具体的な動きや機能を与える役割を果たします。これにより、身体の理解が深まり、さまざまな活性化技法の実践が可能となります。

このように、メタボディの理論は、身体をより深く理解し、活性化するための新しい視点やアプローチを提供します。